【テニス】ダブルスの戦術_210_センターセオリーで崩された時の対応


この記事ではセンターセオリーで陣形を崩された時の対応の解説をしています。
結論:パートナーの走るスピードが速かったらスイッチ
状況的には、センターセオリーでボレーを打たれて、ベースラインのパートナーが打った後に止まれないほど速く走っている場合、スイッチをします。
ギリギリ取ったパートナーに「頑張って戻れ!」とは言えないですね。
頑張って戻らせるよりは陣形を変えて次のショットに対応できるようにしましょう。
ダウンザラインに打ったらセンターボレーがセオリー

ベースラインからダウンザラインにきたボールをボレーするのはセンターがセオリーです。
センターにボレーするとアウトのリスクを下げられますので、自分のミスを減らすことができます。
さらにセンターに打たれた相手はどちらが打つか一瞬迷いますので、相手の判断ミスも誘うことができます。
ネットプレーヤーは味方がダウンザラインに打ったかどうかを判断するためには、相手ネットプレーヤーの動きと目線をみましょう。
もし相手がストレートケアする動きを見せたら、味方のベースラインプレーヤーはダウンザラインに打っているでしょう。
もしポーチボレーに出てくるような動きであれば、味方はクロスに打っています。
相手との駆け引きでダウンザラインに打つ場面

ボールを打つことに慣れてくると、相手を観察する余裕が出てきます。
ボールを打つ前に相手の動きを目の端でみます。
これは周辺視野と呼ばれるものです。
例えば今みなさんスマホかパソコンでこの記事を読んでいますよね。
画面中心に目線を置きながらも、周りの風景もはっきりとではないですが見えてますよね?
それが周辺視野です。
ボールを打つことに慣れてくると、この周辺視野が広がってきます。
相手がポーチボレーに出ようとする重心の移動も見えるようになります。
そこでダウンザラインに打つわけです。
相手に騙された!

これはお互いに周辺視野が広い相手同士でしか成立しない、フェイクです。
中級以上ですかね。
ポーチに行くと見せかけて相手にダウンザラインに「打たせる」。
くる場所がわかっていればボレーもコントロールしやすくなりますね。
その次のステップとして、「ポーチボレーに行くと見せかけてポーチに行かない」「、と見せかけてポーチボレーに行く」という駆け引きにも繋がります。
重心を少しづらしたり、頭を少し動かすだけでも、周辺視野でみていると引っかかってくれます。
もしフェイクに引っかかってくれない場合は、バレバレか、もしくはこちらを見ることができていない相手です。
相手に速いボレーでセンターにボレーされたらケアできない

センターカバーも限界があります。
ちょうどセンターカバーできないギリギリの距離に打たれてしまうと届きませんよね。
このレベルになるとその距離感も計算してボレーをします。
ギリギリ返せる時

レベルが上がってくると守備範囲も広がりますので、スライスなどを使って返せるようになってきます。
では返せたらどうすればいいのでしょうか?
ネットプレーヤーが判断する

ここではネットプレーヤーがスイッチをするかどうかを判断してください。
もしベースラインプレーヤーが戻れそうにない、もしくは戻るのに時間がかかるようだと判断したらスイッチです。
ベースラインプレーヤーは返球し終わったら全体を見るために顔を上げますので、そこでパートナーがスイッチしたことを判断してください。
ペアで2人ともこの事を理解していれば、ギリギリ返球打ちながらも「スイッチしてるかな?」と予測ができます。
まとめ:スイッチするかどうかは自分1人では決められない
スイッチするかどうか、判断に迷ったらペアで声を掛け合いましょう。
スイッチするときはもちろん「スイッチ!」
スイッチしないときは「そのまま!」「ステイ!」
ネットプレーヤーは前をみているので、基本的には後ろにいるベースラインプレーヤが合わせてあげましょう。
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