【テニス】ダブルスの戦術_314_ネット際の叩けないボールはドロップ


この記事ではネット側の叩けないボールをネット側に落とす戦術を解説しています。
結論:ネットに近すぎるボールは叩けない。ネット側に角度をつけて落とせ!
相手を追い詰めて相手のショットを浮かすことはできた!叩きたいけど叩けない状況ってありますよね。
そういう時はポイントを終わらせるためにネット側に落とします。
角度をつけることで相手からは届かない角度をつけることができます。
相手のショットが浮いた!

パートナーのショットもしくは自分のショットで相手のショットを浮かすことができた状況です。
浮いているので強く叩き込みたい状況ですが、ネット側にギリギリ入るショットなので叩くことができません。
そういう時は叩かないでポイントを終わらせます。
相手ベースラインプレーヤーに返すとポイントが終わらない

叩けない状況のなので、叩くつもりで近づいていったとしても、そのプレーをキャンセルして、叩かないショットを選択します。
1番難しいのはプレーキャンセルですね。
- ベースラインプレーヤーへゆっくり返す
- ネットプレーヤーの足元へ返す
- ロブボレーでネットプレーヤーの後ろへ
今は時間があるので色々なプレーのアイデアが出てきますが、実際のプレーでは時間がありません。
叩かない選択を一度しているので、もう一度スイングすることはできないでしょう。
何よりも優先すべきは「自分がミスしないこと」なので、1番安全な広いところに返します。
その場合ニュートラルもしくは相手にアドバンテージが移りますが、自分がミスするよりはマシですね。
ネット側に落とす

叩くプレーをキャンセルしてスイングが止まったら、ネットに沿ってドロップショットを打ちます。
ボールの外側を捉えます。
ほぼ真横を打つつもりでボールの外側を捉えてください。
この時ボールにはサイドスピンをかけます。
サイドスピンをかけずに厚い当たりで打ってしまうと飛びすぎてアウトしてしまいます。
回転をかける方が難しいと思われるかもしれませんが、サイドスピンをかけて角度をつける打ち方がより簡単です。
回転をかけずにパワーのコントロルだけで距離の調整は難しいものです。
厚みを理解しよう

まっすぐ当てるとは打球方向に対してということです。
上の図では向かって左にボールを打とうとしています。
スイングの方向と打球方向が一緒になると回転はかかりません。
飛びすぎてアウトになりやすいです。
スイング方向を少し前方にします。
※ボレーなのでスイングではなくプッシュです。
この時メインストリング(縦のガット)を使ってサイドスピンをかけます。
縦のストリングでサイドスピン

サイドスピンをかけるためには縦のストリングを使います。
ラケットを立てた場合、自分から見て内側(自分側)のストリングを使います。
外側(自分から見て奥)の方からラケットがボールに近ずいていくと、フレームに当たるリスクが高まります。
内側の(自分から見て自分側)ストリングでサイドスピンをかけることで、より安定させることができます。
厚みを厚くすることも薄くすることもどちらも可能です。
まとめ:スピードだけではポイントは取れない
速いショットを打てることは素晴らしいことです。
速いショットで点が決まると気持ちいいですよね。
速いショットは全体的に短く打つことが難しいので、相手の守備範囲も小さくなります。
速くても守備範囲が小さければレベルが上の相手は対応できますので、遅い短いショットも織り交ぜて相手のポジションを上げさせます。
相手のポジションを上げさせることができれば、相手も速いショットへの対応が難しくなります。
厚みを理解して球種を打ち分けができるようにしてみましょう!
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