【テニス】ダブルスの戦術_211_スマッシュでは足をきっちり決めない


この記事では後ろに下がりながら打つスマッシュについて解説しています。
結論:ジャンプしながらスピン系(スライス系)のスマッシュを打つ。
下がりながら打つスマッシュは体勢が悪くなることが多いです。スタンスをきっちりきめずに、少しジャンプしながらスマッシュを打つことで空中でバランスを整えます。
スピン系もしくはスライス系のスマッシュを打つことでスピードは落ちますが、コントロールは高まります。
回転が多い=精度が高い

回転をかけないスマッシュの方がスピードが出ます。しかしサーブと同じように、回転がかかっていないとコントロールが難しくなります。
サーブと同じようにスマッシュも回転が少しかかっていることが基本と考えてください。サーブに比べるとスマッシュの方が回転が少ないです。
その中で、回転数を減らしてスピードを上げたり、もう少し回転量を上げてスピードが出過ぎないようにします。
スピードが出過ぎないことは、スマッシュをコントロールするためにも必要な技術です。
その場で打てる時は体重を乗せて打つ

回数はあまり多くありませんが、その場でスマッシュを打てる時は体重を乗せて打ちましょう。
回転数を減らしてスピードを出せる状況です。
こういう状況で速いスマッシュを打つことで、相手に「スマッシュが速い」という印象を与えることができます。
そういう印象を与えることができたら、次に相手はスマッシュを警戒してもっと厳しいロブを打とうとします。相手のミスを誘うことができますね。
スピードを出さなくてもいい状況もあります。
オープンスペースを作ってあとはそこにスマッシュを打つだけ。
スピン系かスライス系のスマッシュで打てれば十分ですね。
下がりながら打つ時は少し回転をかける

回転がかかっている基本のスマッシュくらいの回転量を基準にしてください。
下がりながらも強く打てる状況であれば回転をかけなくてもいいですが、総じて下がりながら打つ時は体勢が悪い時が多いです。
そんな時は無理してスピードを出さずに、回転をかけて自分がミスするリスクを下げます。スピードはそこまで出せないので、もう一度打つ体勢に素早く戻ります。
特にギリギリ届くようなスマッシュは顎が上がり、重心も後ろに下がっています。
そんな状況でスピードを出そうとすると精度が下がります。
顔も体も上を向いているので、スピン系のスマッシュの方が打ちやすくなります。
後ろに下がりながら打つ時は足を決めない

後ろに下がりながら打つスマッシュでは、足の位置をきっちりと決めません。
- 下がりながら右足でジャンプ
- 空中でバランスを取りながらスマッシュ
- 左足で着地して
- 右足で地面をけって素早く戻る
このようなフットワークになります。
スマッシュはどちらかというと、下がりながら打つことの方が多いショットなので、このフットワークはぜひ覚えていただきたいフットワークですね。
オープンスペースにスライス系で

右利きは左に向かって打つスマッシュの方が簡単に打てます。
※正しくコンチネンタルグリップで握っている場合
さらにボールの外側を捉えることができていればスライス系(スピン系)が基本となりますので、向かって左に回転をかけて打つ方が簡単です。
さらにこのコースに打つことができれば、バウンド後にさらに逃げていくショットになりますので、相手は届きません。
オーバーヘッドのスライスはサイドスピンのことを指します。
エースが取り易いのは逆クロス

薄いグリップで厚みを使って打つスマッシュは、クロスとセンターに飛びやすいショットです。
正しいテクニックで打っている方は大抵そうなります。
ですので、打たれる方もそれを知っている場合はセンターとクロス方向を警戒します。
その中難しい逆クロスに打つと相手の逆をつきやすくなります。
まとめ:スマッシュは速さが必要だけど速ければいい訳じゃない
【テニス】初めてでも分かる!基本ショット打ち方「スマッシュ」
自分のレベルが上がってくると、相手のスマッシュをスライスのロブで返球されるようになってきます。
ある程度スマッシュの強さが求められます。
しかし、速さだけを求めていると競った場面で速いスマッシュを打つことは簡単ではありません。
果たして相手のマッチポイントでそんなスマッシュを打てるでしょうか?
速さだけではない、自分がミスしないためのスマッシュも選択できるようにしましょう。
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