基本戦術3を成功させる方法(ネタバレ:とにかくネットに近いところで)


この記事では基本戦術3を成功させる方法を追加解説しています。
まずは基本戦術3をおさらいして下さい
【テニス】ダブルスの基本戦術(ポーチボレー)_301_飛び出してボレーする
基本戦術3ではポーチボレーをすることについて解説していますが、この戦術を成功させるために必要なのはボレーの技術の高さではありません。
ボレーの技術がなくても、立つ位置「ポジション」を変えるだけで格段に成功率が上がります。
上級者はネットから離れてもコントロールできる

ボレーの技術が高く、フットワークも良いプレーヤーであればネットから離れていてもポーチボレーを成功させることができます。
初心者はもっとネットに近く

ボレーの技術が高くなくてもポーチボレーは成功させることができます。
それはネットの近いところでボレーをすることです。
ネットに近づけばミスしても入る

ネットにより近いところでボレーすることができれば、たとえスイートスポットで打てなかったとしても、コートに入れることができます。
動きながらのボレーなので、ポーチボレーに慣れていないうちはスイートスポットを外してしまいます。
「スイートスポットに当たらない」=「即ミス」
という状況は極力避けたいので、スイートスポットに当たらなかったとしても、最低ボールはコートに入れることができるようにしたいですね。
そういう自分のミスによる失点を減らすためにもネットに近づいてポーチボレーすることは、基本戦術3を成功させるポイントになります。
ボレーの技術はとにかく振らないこと
点が取れる状況になると、強く打ちたくなるのが人の性というものですね。
そのほうがかっこよく見えるし。
しかし、その逆に得点するチャンスでミスすることほど格好の悪いことはありません。
ラケットのすぐ後ろに壁

イメージは自分のラケットのすぐ後ろに壁があって、それ以上後ろに行かないようにすることです。ラケットを打点のすぐ後ろにセットする時に、壁をイメージして下さい。
後ろに振りかぶってしまうと、ラケットが壁にぶつかってしまいますね。
ポーチボレーで必要なことはスイングしてボールを強く打つことではありません。強いショットを打つことは優先順位は低いです。
スイングではなくプッシュ

スイングではなく、必要な動きは押す動き”Push”です。
冷蔵庫をイメージして下さい。
開くタイプでも、引くタイプでもどちらでもいいですが、冷蔵庫の扉を閉じる時に、全力で閉じませんよね。
扉に手を添えて軽く押しますよね。そしてその押す幅ですが、扉が閉まるまで全力で押し続けませんよね?ポーチボレーも冷蔵庫の扉を閉じることと同じように、押す動作で終わりです。
ただしこの冷蔵庫の扉が重いものとして考えて下さい。腕にしっかり力を入れないと押せないくらい重い扉です。それくらいしっかりと腕全体に力を入れておいて下さい。
力が抜けてしまっていると、ボールの勢いに負けてしまいますので、そうするとスイングしないとネットを越えることができません。スイングすると自分のミスが増えることになりますので、ポーチボレーに自信を持って行けなくなります。
ラケットが壁のイメージで

ラケットで壁を作るイメージも有効です。初めから壁を作るイメージで準備をしておけば、ラケットの動きはほぼ0になります。
そこから余裕があれば前にプッシュしていけばいいですし、さらに余裕があればスイングして叩き込むこともできます。初めからスイングするつもりでポーチボレーに行くのではなく段階的には、
ラケットで壁を作って動かさない
余裕があればそこから前にプッシュ
さらに余裕があれば前にスイング
さらにさらに余裕があれば後ろから前にスイング
このように段階的に、その状況に合わせてラケットを動かす幅は変えてOKです。まずはラケットを動かさずに、壁を作ってはね返せるようにすることが最優先です。
まとめ:ネットに詰めた方が安全
ポーチボレーを成功させるもっとも安全で、有効なことはネットに出来るだけ詰めることです。
「ネットに詰めたらロブで抜かれるじゃないか?」
とお考えになる方もいらっしゃると思いますが、その通りです。
ネットに詰めれば詰めるほど、ロブで頭の上を抜かれやすくなります。そこからは相手との駆け引きになりますので、ここがテニスの面白いところですね。
試合の序盤で相手の特性を観察しながら、どこでロブを打ってくるタイプなのかを観察して下さい。ポーチボレーに出やすいタイミングは上の動画をご覧下さい。
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