基本練習で注意するポイント①ラリー編

ラリー
ショートラリー、ストレートラリー、クロスラリー、ボレーストロークなど色々なラリーがありますが、その練習の中で注意するべきポイントをいくつかご紹介します。
ショートラリー
ショートラリーでは、技術ではなくフィーリングを確認します。フィーリングとは、
- 体をゆっくり動かして温める
- 体の調子の確認
- ボールを打つときの感覚の鋭さ(鈍さ)の確認
- スピン(スライス)を打つときのボールの捉え方の確認
- ボールとの距離感の確認
など、自分のテニスの調子を確認しながら打ちます。夏の暑い季節ではあまりショートラリーの時間を取らなかったり、そもそも東南アジアなどの暑い国ではショートラリーをしなかったりします。
ですが寒い時期、寒い国などでテニスをする場合は怪我のリスクも考慮してショートラリーをしたほうがいいです。
特別マナーというわけでもありませんが、相手のフォアハンドにボールを出してあげると、打ちやすいですね。
ストレートラリー
ショートラリーが終わったら、そのままゆっくりと続けながらベースラインまで下がります。
キャッチボールをしながら徐々にお互いに離れていくようなイメージですね。
ここでもまだまだスピードは出さずにお互いにラリーを続けやすいスピードと高さで打ちます。
基本的にトップスピンでラリーをしますが、相手を後ろに下げるような重いショットは打ちません。
お互いにラリーが続くようになってきたら、徐々に球種を増やしていきます。スライスやウインドミル、ラットショットなどですが、それでもまだ相手とのラリーをする時間なので、相手が返せる程度の範囲でしか撃ちません。
ポジションはフォアハンドとバックハンドを均等に打てるようにその真ん中に立ちます。
ボールが飛びすぎてしまう方はスイングの速さを逃がせるウインドミルを練習するとラリーが続きやすくなります。
ぜひお試しください!
ボレーストローク
ラリーが終わったらボレーストローク、通称ボレストです。
ボレーヤーはあまりネットに詰めすぎず、サービスラインよりも一歩ネットよりくらいに立ちます。
ここでのボレーは速い、相手が返せないようなスピードではなく、先ほどまでストレートラリーをしていたくらいのスピードにとどめます。
ボレーとストロークではボレーの方が有利になる場合が多いので、ボレー側がラリーを続けやすいようにスピードを調整します。
ストローカーはあまり高いボールは打たずに腰から肩の高さのボールを打ちます。
スマッシュ
ボレーが終わったらスマッシュです。
スマッシュを打つ側は相手が返せる程度のスピードに抑えます。ベースラインギリギリに打ってしまうとロブを上げにくいので、サービスラインか、それより少し深いくらいの場所にスマッシュを打ちます。
ロブを打つ側はスライスロブです。
トップスピンロブだとそもそもスマッシュを返すのが難しいですし、トップスピンロブだと攻撃的になりすぎてスマッシュが打ちにくいです。相手がサービスラインか、それよりも前で打てるように短いスライスロブを上げます。
基本練習でスライスロブを使うことを考えると、やはりスライスも基本ショットの1つですね。
クロスラリー
クロスラリーも基本練習ではよく取り組みます。
ここでは考え方の注意点と、ポジションの注意点について解説します。
サイドアウトしない
クロスを打つときにいつも考えることは、相手をコートの外に追い出すことです。しかしその意識が強すぎるとサイドアウトを量産してしまいます。
試合では1回のサイドアウトが気になってだんだん角度をつけられなくなっていきますので、練習でもサイドアウトしないことを前提に練習しましょう。
おすすめはラケット1本分サイドラインの内側に仮想のラインを引いて、それ以上そのにバウンドしないことです。サイドラインギリギリに打って相手を外に追い出すのではなく、短くクロスに打つことで相手をコートの外に追い出します。
練習の強度は自分次第
クロスラリーでは練習の強度を自分で設定できます。シングルスとダブルスでクロスラリーのポジションは大きく変わります。
ダブルスでは打ったらそのままの場所に留まりますが、シングルスでは必ず真ん中に戻る動きが入ります。そうしないと反対側がオープンスペースになりますからね。
「打ったら戻る」という基本の動きを取り入れると運動量が増えますし、動いて打つという試合の動きに近い練習ができます。
センターマークまでは戻らなくていい
練習の強度をあげると言っても、毎回センターマークまで戻りません。
いいクロスを打った場合、ポジションはバックハンドよりでいいからです。
相手はコートの外側から打つことになりますので、どうしてもボールは自分に向かって近づいてきます。(逃げていきません。)
ですので、相手がダウンザラインに打ったとしても自分に向かって近づいてきますので十分届くというわけです。
最初の4球をいつもミスしない
ジュニアの試合からグランドスラムまで、それぞれカテゴリーで4球まででポイントが終了する割合がとても高いです。
確かジュニアでは60%、プロでも70%は4球以内で終了します。エース、ウィナーは10%程度です。
そしてそのほとんどはミスで終わります。ミスしてる場合(Unforced error)もあれば、ミスさせられてる場合(Forced error)もあります。
日頃から4球以内のミスを減らせるように練習に取り組みましょう。
-
前の記事
「私」はこの状況の時こうやってラケットを持っています 2020.11.26
-
次の記事
基本練習で注意するポイント②ボール出し編 2020.11.28