基本練習で注意するポイント②ボール出し編

ミスしたら相手に点が入る
テニスに限らず、卓球、スカッシュ、バドミントンなどのラケットスポーツはミスすると相手に点が入ります。
いかに自分のミスを減らすかを頭に入れておかないといけません。それは練習中も同じです。
ボール出しの練習中はミスしても相手に点が入ることがないので、「自分がミスをしていることに気づいていない」場合が多いですね。
試合になると否応なしに意識することになりますが、練習で意識していないのに試合でできることはありません。
練習からミスを減らす意識を持って練習しましょう。
まず練習の内容を成立させる
よくあるストロークの練習方法が、クロス・クロス・ダウンザラインという組み合わせです。
2回クロスに打って3球目にダウンザラインに打ちます。
まずはこの3球を完了「コンプリートする」ことに集中してください。スピードは遅くてもいいです。コースが甘くてもいいです。
まずはこの3球をコンプリートすること。そして3球コンプリートできるようになったら次は9球コンプリートします。(3球x3回=9球)
この作業は試合の序盤と同じですね、いきなりエースは取りに行けない。自分がミスしないショットからスタートして徐々にギアを上げていきます。
精度の次は球種
9球入れられるようになってきたら次は質です。球種を変えます。球種とは、
- スピンの種類
- ボールの軌道の高さ
- ショットの速さ
- ボールを打つタイミング
- 打点の高さ
などを変えることでどんなショットになるかが変わります。
球種を変えることで、相手はタイミングを外したり、その結果ウィナーをとったりミスを誘ったりすることができます。
「もっと速く」「もっと強く」というショットで点をとり続けることは難しいです。自分のミスを抑えつつ、相手のミスを誘うには球種を変える必要があります。
球種が変わらなければ相手はいつも同じリズム、タイミングで打てますので、それではなかなかミスしてくれません。
ウインドミルなら相手の球種も変えれますし、ショットの軌道の高さも変えることができますのでぜひ覚えておきたいショットの1つですね。
ミスが増えてきたらギアを下げる
調子が上がってきたら当然強く打っても構いません。
強く打つ練習もしておかないといつの間にか速く振れなくなってしまします。
強打すると当然とミスが増えます。ミスが増えてきたらギアを落として打てるようにしましょう。トップギアに入れたら戻せないという風になると、カーブを曲がりきれなくなりますね。
また、ギアが上がりすぎないようにすることも必要です。あまりギアを上げすぎてしまうと、スピードを落とすことが難しくなります。自分の制御できる範囲でギアを上げ下げしましょう。
「ギアを上げすぎない」ことも重要です。
緊張したときの練習をする
試合中の緊張は避けられません!「緊張したらリラックス!」しましょうとは言いますが、どうでしょうか?リラックスできます?
私はリラックスできませんでした。ですので、緊張していることをまず受け入れます。緊張していると全身に力が入ります。
力が入った状態でもコントロールできるように、練習の時から準備します。
具体的にはしっかりと全身に力を入れて打ちます。全身に力が入っているのでスイングスピードはそこまで上げられません。
力が入ると関節が固まりますので、その中で体重を乗せてコントロールするようにします。
いつそれをするかといえば、まずは練習を成立させる部分で紹介したクロスクロスダウンザラインの3球目です。
3球を成立させようとするとミスが怖くなるので当然と硬くなります。その中でブンブンラケットを振り回して打つのではなく、いい意味で固さのある動きのままで3球目を打ちます。
ただし目的による
テニスをエクササイズ、レクリエーションとして楽しみでプレーされている方はどうぞ自分の打ちたいようにプレーしてください。
それもテニスの楽しみ方、スポーツの楽しみ方の1つです。
しかし、テニスを競技としてプレーし、「上手になりたい」「試合で練習の成果を発揮したい」とお考えの方は、3球コンプリートを基準に練習してみてください。
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