ダブルスのシチュエーションドリル練習①「初級編」

ダブルスのシチュエーションドリル練習①「初級編」
この記事では戦術ベースで練習するためのダブルスのシチュエーションドリルを紹介します。

反射で動けるようにするためには反復が不可欠

ポジションを変えるためには、状況判断をして先読みをしないといけません。
頭で分かっていても結局は体で覚えないと反射的には動けないので、シチュエーションを設定してドリルを重ねることで、同じ状況になった時に自然と体が動きます。

基本戦術初級編

【テニス】ダブルスの戦術(雁行陣)(初級編)_まとめ


こちらの3つの基本戦術を覚えるためのシチュエーションドリルです。
まずは302_オフェンスポジション202ディフェンスポジションを取れるようにします。

コーチ(コーチ役)


コーチ(コーチ役)は相手ベースラインプレーヤーにボールを出します。
打ちやすい腰の高さのボールを出します。

コーチ(コーチ役)のパートナー


コーチ(コーチ役)のパートナーはオフェンスポジションをとる練習です。
自分の横をボールが通過した時にディフェンスポジションからオフェンスポジションに動きます。
「自分の横をボールが通過した時に」動き始めますが、この時気をつける点があります。

  • 目線は相手ボレーヤーを見ている
  • 相手はボレーができない(届かない)

という2つの要素を見ながらオフェンスポジションに移動します。
ここを見ておかないと、相手がボレーをしてきたときに気づくことができません。
気づけないと見ていない視界の外からボールが飛んでくるのでまずディフェンスができません。見ていないと顔に飛んできた時に反応できないので怪我のリスクも出てきます。
安全にプレーするためにもこの状況では相手ボレーヤーに目線を向けておきましょう。

ディフェンス側のボレーヤー


コーチ(コーチ役)はボレーができないようにボールを出しますので、基本届きません。
オフェンスポジションでボレーができる体勢から、コーチ(コーチ役)がボールを出して届かないと判断をしてそれからディフェンスポジションに下がります。
コーチ(コーチ役)がボールを打った瞬間によーいドン!で下がるのではなく、コーチ(コーチ役)がボールを出してそれに届かない、その後に下がります。
このような判断の元にディフェンスポジションに下がります。

2人のボレーヤーが同時に動いたところからポイントスタート


このように、コーチ(コーチ役)がボールを出した時に2人のボレーヤーが同時にオフェンスポジションとディフェンスポジションに移動します。
この動きを繰り返します。

ボールがベースラインプレーヤーに行ったら素早くオフェンスポジションとディフェンスポジションを移ります。

次のステップ:状況によってエマージェンシーポジションを取れるようにする

コーチ(コーチ役)の反対側のストローカーは1球目どこに打ってもいいです。
相手はボレーを狙ってくるので、クロスに返すと相手ボレーヤーは届かないのでクロスに返球することが基本となります。

自分の守備範囲はボレーできるようにする


ストレートとセンターに来たボールはボレーできるようにしたいです。
予測していないタイミングだったり、打ちたいけど手が出ないということはよくあると思います。そう言う時はストレートを優先してボレーできるようにしましょう。
ストレートを抜かせてしまうと後ろのペアもカバーができません。
センターは抜けても後ろのペアがカバーしてくれます。

エマージェンシーポジションへ


ボレーするかどうかを見ておく必要がありますので、ディフェンスポジションに下がりながら、ボレーをしてくる動きをするかどうかを見ます。
これは目線をボレーヤーに向けておけばいいので、そこまで難しくはないと思います。
そして相手ボレーヤーがボレーの動きに入ったのに気づくことができたら、エマージェンシーポジションに動きます。

センターセオリー


ダブルスはセンターに打つのがセオリーになります。
センターを優先的に守る動きが必要になりますので、エマージェンシーポジションはもう一歩後ろに下がったセンターよりです。
気づくのが遅れてしまったとしても「センターに来るかも!」と思って一瞬待つことができるとそれだけで反応できるようになります。

ダブルスのシチュエーションドリルまとめ