短いボレーを打つための練習方法

短いボレーを打つための練習方法
この記事では基本戦術33で短いボレーを打つための練習方法を紹介しています。

深いボレーだと終わらない

【テニス】ダブルスの戦術_112_短いボレーを打つ

深いボレーを打てることが前提ですが、ずっと深いボレーを打ち続けてしまうと相手にカウンターショットを打つ機会を与えてしまいます。
短く打てる状況では短く打って相手の頭を下げたり、エースを取れるようにしましょう。
強く打つだけが点をとる方法ではありません。

3つのターゲット深・中・浅

  • 1球目はベースライン近く
  • 2球目はサービスライン近く
  • 3球目はネット近く

3球を1セットとして練習します。
まずはストレートで練習をします。
特に3球目はクロスだとスピードを出すことができてしまいます。
ストレートで練習をしたほうが、スピードをより正確にコントロールする必要があります。

また、この練習方法を成立させるためには、

  • スライスで打つ
  • 厚みを変える
  • スピードを変える

これらを同時に行う必要があります。
いづれもボレーで必要なことですので、このドリルで感覚を養いましょう。

クロスの3球目はサイドスピン


クロスで角度と距離を変えるドリルの場合、3球目はサイドスピンで打つ練習をしましょう。
打球方向にスイングするのではなく、厚みで角度をつけます。

サイドスピンのかけ方

ラケット面の向きを変える

まずはグリップの持ち方はそのままで、ラケット面の向きを変えます。
このようにラケット面をほぼ真横に向けることでボールが横に飛ぶようになります。

メインストリングを使う

通常のスライスと同様にメインストリングを使います。
低すぎる打点ではできませんが、ラケットヘッドを少し上にできる状態であればサイドスピンをかけることができます。

ラケットが動く方向とボールが飛ぶ方向

サイドスピンをかけることによって、バウンド後にボールが外に逃げていきます。
外に逃げていくボールなので、相手は返すことがさらに難しくなります。

なぜサイドスピンが必要なのか


厚みの問題があります。
打ちたい方向にそのままスイングしてしまうと、厚みが厚すぎてボールが飛びすぎます。
飛びすぎてしまうとサイドアウトになってしまいます。
飛びすぎないようにパワーの調整をしないといけなくなりますが、ボレーの短い時間の中でそこまで考えられるかどうか。
飛びすぎないように角度をつけるにはやはり厚みで角度を付けれるようにします。
もちろん厚いあたりで強く打ったほうがかっこいいですが、それだと自分のリスクも上がってしまいます。
そういった「やりすぎのミス」を防ぐためにも、厚みでサイドスピンで短く打てるようにしておきます。

4ラリーからスタート


ボール出しを1球目とカウントします。
最初の4ラリーはお互いに打ちやすいところに打ってラリーを続けます。
5球目からはお互いにどこに打ってもOK
※ストレートだけ、クロスだけでもOK

ボレー側は5球目以降ポイントを取りにいく練習をしますが、ここで深いボレーだけ打っているとベースラインプレーヤーがロブを打つ機会を与えてしまいます。
相手にバレないように(←ここ重要)、相手の頭を落とすような短いボレーを打ったり、相手にバレないように(←ここ重要)、ドロップショットを打ったりします。

ベースラインプレーヤーは5球目以降で、相手のポジションが前すぎる場合ロブを打てるようにします。
相手のポジションを見ながらのラリーになりますので、少し難しいかもしれません。

自分が打てるようになると相手が打つタイミングも分かるようになる

自分が打てるショットなら、相手の返球も予測できるようになります。
逆に自分が打てないショットは、どうしても予測が難しいです。
まずは自分がいろんなショットを打てるように練習してみましょう!