ワイドにスライスサーブから考える戦術-その③

ワイドにスライスサーブから考える戦術-その③
この記事ではデュースコートでワイドにスライスサーブからの戦術パターンについて詳しく解説しています。その③。

逃げるスライスだけでなく跳ねるスピンも混ぜると有効

テニス 戦術 スライスサーブ スピンサーブ
その①その②をまだ読んでいない方は是非先にご覧ください!
低く外に逃げるスライスもボールの外側を打ちにくいですが、バウンドが高く跳ねるサーブもボールの外側を捉えにくいです。
同じ場所に打つサーブでも、高低差があると相手は目線を上下に動かされるので、スイートスポットを外されてしまいます。

パターン⑧ポジションを変えている

テニス 戦術 サーブ リターン ポジション
「サーバーがワイドにスライスサーブを狙って打っている」と気づくと、リターンはポジションを変え始めます。
読まれていてはよほど良いサーブを打たないと相手のスイートスポットを外すことは難しいです。

逆に相手がポジションを外に変えた場合、センターのスペースが大きく空きます。
センターに打っても良いのですが、この場合ボディーにスライスサーブを打ちましょう。

自分に向かって曲がってくるサーブをバックハンドでリターンすることは簡単ではありません。
相手が通常のポジションにいる場合、ボディにスライスサーブを打ってもフォアハンドで回り込まれてしまいますが、相手はポジションを外に変えているのでボディの空間が大きくなっています

パターン⑨スライスロブが打てる

テニス 戦術 ワイドサーブ スライス ロブ リターン
スライスロブが打てる相手だとサーバー側はリズムを崩されます。
どんどんネットに行ってボレーで得点したいのに、勢いを止められてしまいます

パートナーも相手がスライスで構えてもロブの可能性があるので、なかなか思い切りよくポーチボレーに出ることができなくなります。
スライスロブを打てる相手は「自分がサービスゲームで何をされたらやりにくいか」を分かっている方ですね。
試合巧者です。

スライスロブが頭にあると、スライスのクロスへのリターンも通りやすくなります。
ネットプレーヤーは段々と積極的に動くことが難しくなってきます。

サーブ&ボレーをする場合は、スライスロブはサーバーが処理するようにしましょう。
理想はネットプレーヤーがスマッシュを打てることですが、下がりながら無理してスマッシュを打つよりも、後ろから前に移動してきているサーバーが打った方が良いボレーが打てることが多いです。

9パターンを覚えて実践してみよう

パターン①返せない
パターン②スイートスポットを外していて返せない
パターン③返せるがストレートにいく
パターン④返せるがセンターに飛ぶ
パターン⑤ブロックならクロスに返せる
パターン⑥クロスに返せる
パターン⑦ウインドミルでクロスに返せる
パターン⑧ポジションを変えている
パターン⑨スライスロブが打てる

同じサーブを繰り返すことで、相手のリターンの特性も分かってきます。
また、自分が起点となりますので、相手の返球に対しても反応が早くなり、自分が主導権をもったままサービスゲームを進めていくことができるようになります。

これにサーブの精度と質が高まっていくと鬼に金棒ですね。