高さがあると迷う。だから高い軌道を打つ!

高さがあると迷う。だから高い軌道を打つ!
この記事では相手を迷わせることができる高い軌道について解説しています。

1高い軌道とはどういうことか?


高い軌道というと、富士山やエベレストのように高すぎる軌道をイメージする方がいます。
この状況での高い軌道とは、初速の速いトップスピンで跳ね上がってくる球種のことを指します。

軌道が直線的だとバウンスも高くならないので、相手もポジションを変えようとしません。

相手を迷わせる


初速のある高い軌道を打ち続けると、相手はポジションを上げて攻撃するか、それともポジションを下げて重いショットを打つか迷い始めます。
軌道が高いとまず相手はポジションを下げようとしますし、深く撃たれると思っていて短くなるとしても、反応が遅くなるので直ちに攻撃に転じることはできません。

ですので、高い軌道のショットは深くなくても効果があります。

無理な攻撃をさせる


高い軌道のショットを打ち続けると、相手は痺れを切らして無理に攻撃に移ろうとします。
長いラリーに我慢できず、早く終わらせたいというわけです。

相手のペースで攻撃されている時はこちらも不利になりますが、こちらのペースで相手に攻めさせているショットは予測の範囲なので十分に対応できます。

試合の序盤はウィナーもある


まだポイントのプレッシャーが少ない試合の序盤では、相手はノンプレッシャーで攻めてきますので、序盤はウィナーも取られます。
しかし、そのショットを試合の終盤も続けられるでしょうか?

中盤・終盤にかけて攻めれなくなる


「この1点が試合の勝敗を分ける大事な1点」と認識してプレーしている場合、どうしても緊張します。
4-4の30-30や、5-5の30-40で相手のブレークポイントなどです。

今までノンプレッシャーで打っていたのに、意識すると途端に強打できなくなります。

ウィナーを取られても打ち続ける


ですので、高い軌道のショットは打ち続けることで効果があります。
試合の序盤にいくらかウィナーを取られてしまったからといって、やめてはいけません。
試合の終盤には相手が打てなくなるということを信じて打ち続けましょう。

高い軌道のショットで相手が後ろに下がり、バランスを崩して甘い球を打ってきたらすかさずラットショットでさらに崩しに行きます。
ラットショットではウィナーを狙う必要はありません。

高い軌道のショットで相手を後ろに下げ、ラットショットで相手のミスショットを誘い、結果的にウィナーを取ることも可能です。
自らウィナーを狙いに行ってしまうと自分のミスが増えてしまうので、これでは相手のディフェンスに付き合ってしまうことになります。

相手が高い軌道のショットに慣れてきたら、そこからいくつか戦術を組み合わせていきます