「どうすればコートの中に入りますか?」に対する答え

テニスというスポーツの特性から考える
テニス、卓球、バドミントン、スカッシュなど、ラケットを使うスポーツは他の球技と違い、「自分がミスすると相手に点が入る」というルールになっています。
野球ではフォアボールをしただけでは点は入りませんし、サッカーでもペナルディキックを外したからといって相手に点は入りません。
その代わり1点を取るために様々な戦術を用います。
テニスでは自分がアウトしたら相手に点が入りますし、ダブルフォルトすると相手に点が入ります。
1点を取るために頑張っても、自分がミスをすれば簡単に相手に1点入ってしまいます。
ですので、できる限り自分のミスを減らせるようにプレーをする必要があります。
Out of Control
やはりプロのように速いショットを打てるようになりやいですよね。
- フェデラーのようなスライス
- ナダルのようなトップスピン
- マレーのようなバックハンドクロス
映像で見ると簡単に打っているように見えますが、とてつもないスピード・回転量・精度で打っています。
まだそこまで打つ技術がないのに、スピードだけを真似してしまうとコントロールが追いつかないのは当然ですね。
あくまでも自分がコントロールできるスピードで打つことが大切です。
Under Control
では、自分がどれくらいのスピードで打てばいいのかをわかる方法はあるのでしょうか?
10球打って10球入るスピードを知る
10球打って10球入れて見てください。
4~5球なら簡単に連続して入るかもしれませんが、10球連続となるととても難しくなります。
ミスが重なってくると段々とスピードが落ちてきます。
そして10球目になるとミスがとても怖くなり、もう少しスピードが落ちます。
そのスピードがあなたが実際に試合で使えるスピードになります。
そのスピードを基準に練習を重ねていきましょう。
そのスピードでボールをコートに入れられるようになったら、「ミスしない程度で」スピードを上げていきます。
10球打って10球入るところを狙う
スピードの次は狙う場所です。
スピードを落としても、サイドラインギリギリに打ってしまってはサイドアウトのリスクが拭いきれません。
また、スピードを落としても高さを出しすぎてしまうと当然とアウトしてしまいます。
自分のコントロールがどれくらいずれてしまうのかを知っておきましょう。
例えば、狙ったところから平均して2メートルもずれてしまうのであれば、サイドラインよりも2メートル以上内側を狙うようにします。
もしもコントロールがずれてしまっても、最悪コートには入るようにしておかないと相手に点が入ってしまいます。
さらにミスしたことによって自分も「ミスできない」状況に追い込まれていきます。
厚みを変えれるようにしよう
上の動画の左のように、真っ直ぐ当たりすぎてしまうとボールは飛んでいってしまいます。
飛びやすいボールの当たり方で強さを変えてコートの中に収めることは、実は難しいことなんです。
そうではなく、右の動画のようにボールとラケットを斜めに当てて回転をかけてボールを飛ばします。
スイングの方向と実際にボールが飛ぶ方向が違うのですが、このように厚みでボールを打てるようになると、角度の調整だけで済みますので、こちらの方がより簡単にコントロールできるようになります。
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