アプローチショットが選べない時の練習方法

アプローチショットが選べない時の練習方法
この記事ではプローチショットを「選択できる」ようになるまでの練習方法を解説しています。

アプローチショットとは?

【テニス】ダブルスの基本戦術(平行陣の導入)_105_アプローチショット


上の記事でも紹介していますが、ネットにアプローチ”Approach”「近づく」ための中繋ぎの1ショットです。
基本的にはベースラインとサービスラインの中間くらいで打って、そのままネットへ出ます。
ネットへ行く前提でボールを打つこともアプローチショットになります。

アプローチショットを選択するメリット


ポイントを終わらせるのはベースラインからよりも、ボレーやスマッシュの方が断然簡単です!
ネットから距離のあるベースラインからよりも、ネットに近いところで打つボレーやスマッシュの方が返しにくいんです!
ですので、「できれば」ベースラインプレーヤーもダブルスではネットに出たいです!

だからネットに出るためにアプローチショットを選択できるようにしたいんです!

アプローチショットを選択することがデメリットになる場合


アプローチショットを選ぶ理由はネットでポイントを終わらせたいから。
ではボレーとスマッシュが全く打てないと仮定した場合、その人はネットに出る選択をするでしょうか?

しないですよね。

なので、アプローチショットを選択できるようにするためには、「ある程度のネットプレーの基礎」があって初めて「選択する」ことができるようになります。

ボレーまたはスマッシュで終わらせることができることが前提条件


ではどうすればネットでポイントを取ることができるのでしょうか?
とにかく強く打てばいいのでしょうか?

ボレーで短く打つ


とにかく強く打てばいいというわけではありません。
強く打とうとすればするほど、タイミングを外された時(外れた時)に修正が効かなくなります。
点を取るためには速いボレーが必要なわけではありません。
相手が届かないところ打つことができれば、点を取ることができます。
短いボレーを打ちます。
短いボレーを打つことが難しいと感じますか?
確かに、スイングの勢いでボレーを打っている方にとっては難しいと思います。
しかし、基本に忠実に「プッシュ」でボレーをしている人にとってはそれほど難しいことではありません。

ボレーでオープンスペースに打つ


相手2人のポジションがいい場合、なかなかオープンスペースを見つけることが難しいですが、たまたまボレーがいいところに行った時にオープンスペースができます。
この記事を読んでいる方は初心者から初中級者、もしくは生徒さんにどうすればアプローチショットを理解していただけるか悩んでいるコーチの方が読んでいるかもしれませんが、初心者から初中級者でボレーを思い通りにコントロールはまだまだ難しいと思います。
そういったレベルの方が読んでいると思いますが、まずはコートの真ん中を狙ってボレーしてみましょう。
そうすると、相手のポジションが真ん中によりますので、次に「丁寧に」オープンスペースにボレーします。
速いボレーを格好良く決めたいところですが、この状況でミスをすることの方が格好悪いので、「丁寧に」ボレーをしてポイントを終わらせましょう。

ボレーで足元に打つ


足元にボールがくるとわかっていても、ここは返すことが難しい場所の1つです。
あまりにも遅いボレーだと返すことはできますが、いわゆるウォーミングアップでするショートラリーからボレーボレーをする時のスピードで打つことができればここは返すことが難しいです。
確率的に返せないので、打ち続けることによって自分が有利な状況を保ったまま得点を重ねることができます。

これらは特殊なボレーではなくボレーのコントロール

上にあげた3つの得点できるボレーは、特別な技術が必要なわけではなく、コーチの球出しをコートに返すことができるレベルであれば十分に実行することができる得点パターンです。
ではそれがなぜ試合ではできないのでしょうか?
それは「知らない」からです。
もしくは「知っているけど忘れている」場合です。
テニスのルールも1点目はデュースコートからだと「知っている」 のに、いざ試合になるとアドサイドから始めようとしてしまう方、心当たりありませんか?
その状況になった時にパッと忘れてしまうんですね。
アプローチショットを打っている時点ですでに頭の中はネットプレーの考え方に入っておかなければいけません。

ボレーの技術はスライス系

注意すべき点はボレーの回転の向きです。
基本的にボレーはスライス系で打てるようにしておかないと、相手の足元に打つことは難しくなります。
オープンスペースに丁寧に打つためにもスライス系は必須です。