【テニス】ダブルスの戦術(雁行陣)(初中級編)_102_ベースラインからダウンザラインに打つ

【テニス】ダブルスの戦術(雁行陣)(初中級編)_102_ベースラインからダウンザラインに打つ

この記事ではベースラインからダウンザラインに打つタイミングを解説します。

結論:スペースが空いた時、短く高くなった時にダウンザラインに打つ。

相手ボレーヤーがポジションを間違えてダウンザラインのスペースが空いたらダウンザラインに打ちます。また、相手のショットが短く、腰以上の高さの打点で打てるならダウンザラインに「も」打ちます。
相手はボレーで対応してきますので、結果的にその1点を取られたとしても、ダウンザラインを気にするようになったらOK。その後簡単にポーチボレーに出にくくなり、クロスに抜けるようになる。

前提として…雁行陣ではクロスラリーが基本

基本的に自分も相手も雁行陣の場合、ベースラインでのラリーはクロスです。
理由はボレーされたくないから。
どうしてもボレーの方が有利である場面が多いです。
ダブルスの場合、ボレーの技術が不安定でも点が取れてしまいます。
取れちゃいます。
その上でボレーの技術がしっかりしている人にボレーされると、圧倒的に不利になります。

相手がポジションを間違えている時にダウンザライン

相手がストレートケアを忘れている、知らない、もしくは気づいていない時は、ダウンザラインに打つチャンスです。
逆にこの状況でクロスに打つと、相手にボレーされることになります。
ダウンザラインのスペースが空いているのが見えたらダウンザラインに打ちましょう!

相手のボールが短く高くなった時にダウンザライン

自分がいいショットを打った後や、相手の打ち損ないなどでボールが短く、腰より高い打点で打てる状況になったらダウンザラインに「も」打てるようにしましょう。
ベースライン後方からダウンザラインに打つより、コートの中に入って打つ方が、相手ボレーヤーとの距離が近くなりますので、相手は反応する時間が短くなります。
結果的にエースを取ることもできます。
この至近距離で正確にボレーすることは簡単ではありません。
相手のミスを誘うことができます。

相手がポーチに動くのが見えたらダウンザライン

基本的に相手がポーチボレーに出てくるタイミングは、以前にも紹介したことがありますが、6つあります。
いずれも相手の足元に打ったり、頭が下がっていたり、刺したり、バランスを崩しているタイミングでポーチボレーに出ます。
セオリーを持っていないプレーヤーは、こちらがバッチリバランスが取れている時にも脈絡なくポーチボレーに出て来ようとします。
当然こちらはバランスがよく、相手も見ていますので相手が動くのが見えたらダウンザラインに打ちましょう。
技術的には「クロスにもダウンザラインにも打てるいいテイクバックとポジショニング」ができている必要があります。
このほうに早い準備が必要不可欠になりますので、できるように練習が必要ということですね。

ダウンザラインに打たない人がいる

ダウンザラインにスペースが空いているのに打たない人がいる。
基本に忠実といえば聞こえはいいが、相手のポジションを見ていない。
ダウンザラインに打たないから、相手は全く気にせずにポーチボレーに出てくる。
「相手を見ている余裕なんてない!」なんて声も聞こえてきそうですが、最初は皆さんそうです。
ボールを見る、相手「も」見る!
どっちも必要ですね

番外編:ウインドミルでダウンザライン

ウインドミルでエッグボールを打ちます。
エッグボールは空中で変化するいわゆる「巻いていく」変化するショットになるので、相手ボレーヤーには返しづらいショットです。
返しづらいのでミスを誘うことができます。
初心者でも打てるウインドミルの解説動画はこちら