【テニス】ダブルスの戦術(平行陣)_304_カットボレーでネットに詰める


この記事ではカットボレーでネットに詰める方法を解説しています。
結論:相手がロブを打ったらすかさずカットボレーで攻撃に転じる
相手のディフェンスのロブに付き合っていたらラリーが長くなってしまいます。ラリーが長く続くからレベルが高いということではありません。もちろんラリーを長く続けられる技術は必要です。
その中で相手にディフェンスさせず、こちらから仕掛けていく攻撃が必要になります。
重いショットが打てることが前提

前回ご紹介した重いショット、高い軌道のショットが打てることが前提とした戦術となります。
特に優先すべきは初速の速さです。
初速が速くて、高さがあると相手は後ろに下がる選択をするようになります。
相手を後ろに下げれるようになります。
相手はディフェンス体勢に入ります。
相手の腰が浮いたもしくはバランスを崩した時

重いショットが打てたら相手の肩までボールが跳ね上がります。
このショットを打ち返すのは簡単ではありません。
相手の腰が浮いたり、バランスを崩したり、体が伸びたりします。
そうすると相手の返球はどうなりますか?
バランスを崩されている時はディフェンスをしますよね?
ロブになる、もしくは弱いショットになる可能性が高くなります。
そこを狙います。
Stealで前へ出る

相手がオフバランスになった時にスティールに出ます。
ですので、自分が重いショットで崩しに行った時に相手のバランスを見てください。
- 打った瞬間:自分の打ったショットの感触で相手の反応を予測する
- 相手の反応を見る:「お、下がるかも」徐々に前へ(ロブの確率50%)
- 相手のグリップを見る:「持ち方変わった」徐々に前へ(ロブの確率70%)
- 相手のバランスを見る:「腰が上がった」徐々に前へ(ロブの確率80%)
- 相手が打つ前に動き出します。爆発的に前へ
このように、徐々に相手の返球に対して絞り込みをしながら、相手が打つ前に徐々に、そして爆発的にネットに行きます。
Stealとは
“Steal”盗む・奪うという意味
相手の動きを見て盗み、相手の時間を奪うという意味で使います。
最後にボレーで
※Sneak inとほぼ同じだと思っていただいて差し支えありません。
そのまま決めれるようであれば決めにいく

Stealで前に出たらできればハイボレーで打てることが理想です。
そしてネットの近くで打てたら最高です。
前回平行陣の記事でも書いたのですが、ネットに2人がずっと留まるほど相手にカウンターの機会を与えることになります。
もし相手の返球が浮いているのであれば、相手ボレーヤーの足元に打ちます。
ラインぎりぎりに打ってしまうと自分がミスをするリスクが高まります。
それよりは相手の足元に確実に沈められるようにします。
試合が進むにつれて感触が良くなってきたり余裕が出てきたりしたら、リスクを負って攻めていいでしょう。
まとめ:相手にディフェンスさせない
相手のディフェンスに付き合うと、相手は時間ができるのでディフェンス体勢を整えることができます。
ディフェンス体勢に入った相手から点をとることはそんなに簡単ではありません。
ですので、相手がオフバランスになり、ディフェンス体勢に入る前に手を打ちます。カットボレーはその手段のうちの1つです。
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