【テニス】ダブルスの戦術(平行陣)_305_トップスピンロブで相手の頭上を抜く

【テニス】ダブルスの戦術(平行陣)_305_トップスピンロブで相手の頭上を抜く

この記事ではトップスピンロブで相手の頭上を抜くことについて解説をしています。

結論:ウインドミルでタイミングを早くしたり遅くしたりして、相手のオフバランスを狙う

ネットにいる相手の頭上を抜いて行くショットをロブといいます。
どうしても低いショットだけでは相手ボレーヤーにボレーされてしまいます。
ロブを使うことで相手は警戒する範囲が広くなります。
そうすると低いショットも通るようになります。

ウインドミルが最適

トップスピンロブに最適なのはウインドミルです。
ベーシックスイングでも打てます。
ベーシックスイングの利点は、ボールに最大限力を伝えられることです。
ボールを効率よく飛ばすことができます。
しかしロブでボールをとばしてしまうとアウトしてしまいます。
かといってスイングスピードを落としてしまうといいトップスピンロブは打てません。
ウインドミルならスイングスピードを落とすことなく、厚みを変えられる幅がとても広いので無理なく初速の速いトップスピンロブを打つことが可能です。

できれば相手のバックハンド側に打つ

男子ダブルスではスマッシュが一撃必殺になる場面が多いです。
上級クラスになると簡単なロブではスマッシュで対応されてしまいます。
よりトップスピンロブを効果的にするためには、相手のバックハンドサイドに打つことです。
サイドアウトのリスクは下げたいので、どちらかといえばバックハンドサイド寄りで十分です。

「ロブ打ちますよ〜」という体勢から打たない

ロブを打つ際に気をつける点です。
通常の低いショットと比べると頭上を抜いていく高さを出そうとすると、体の使い方が大きく変わってしまう人がいます。
打つ前の構えがいかにも「今からあなたの頭上にロブを打ちますよ〜」という構えをしてしまうと、いくらいいショットを打っても相手は予測の範囲なので対応できてしまいます。

演出をする

大げさにやってみましょう。
練習のなかでは「それやりすぎでしょう」という演出。
クロスに打つと見せかけてダウンザライン
叩き込むと見せかけてドロップショット。
大げさに見えるけど、試合の緊張感のなかでは相手は意外と引っかかります。
逆にあなたも相手の演出には意外と引っかかります。
また追い込まれて時間がない時ほどこの演出には引っかかってしまいます。
より大げさに肩を入れてコースを隠してロブを打ってみましょう。

まとめ:必要なのは精度じゃない

自分のすぐ目の前にあるのに手が出ない。
皆さんも経験あるのではないでしょうか。
予測を外されたり、タイミングを外されたりすると、大していいショットじゃなくても手が出ないものです。
精度が高いに越したことはないですが、トップスピンロブで大事なのは精度ではないことを知っておきましょう。