【テニス】ダブルスの戦術(平行陣)_306_スライスロブで相手の頭上を抜く

【テニス】ダブルスの戦術(平行陣)_306_スライスロブで相手の頭上を抜く

この記事ではスライスロブで相手の頭上を抜く解説をしています。

結論:ウィナーを狙うショットではない。特にリターンゲームでは相手にリズムを掴ませない為にいろいろ混ぜる。

スライスでのロブなのでウィナーを狙うショットではありません。
目的は相手のポジションを下げること、ロブを警戒させることで足元のスペースを開けること。

まずは高さを出せるようにする

ディフェンスとしても必要となるスライスのロブ。
スライスのなのでスピードは出せません。
ロブなのでスピードはさらに出せないです。
今回は相手の頭上を抜いていく状況設定なので、相手が届かないくらいの高さを出せることを優先します。

スライスで高さを出す方法

端的に言えば、厚みを変えることです。
グリップは薄く、コンチネンタルグリップか、イースタングリップで持ちます。
ボールの真下に近い部分を打てるようになると、高さを出せるようになります。
以前の記事
【テニス】初心者のスライスがショリショリになって飛ばない!スライスは切ってはいけない!
でショリショリのスライスになってしまう場合の解説をしました。
スライスロブもボールを切ってしまうと飛ばないです。
しかし上の図のように、ボールの下に真下に近い打点の点を捉える必要はあります。
ここを捉えながらプッシュしていく為に、手首にも力を入れてグラグラしないようにします。

厚みを覚える練習「ロジャービーム」の動画はこちら

低くても初速が速ければ相手を崩せる

仮に高さが出せなくても、初速が速ければ高いショットを返球することは簡単ではありません。
初速が速いという意味は、打球後の5Mくらいまでのスピードがあるショットのことです。
全体的に遅い場合は高さが必要になりますが、初速が速い場合はそこまで高さは必要ありません。

ディンクショットと混ぜて使うと効果的

スライスのロブを使うと相手もそれを警戒し始めます。
ポジションが若干下がるので、足元のスペースが空きます。
そうすると、相手の足元に沈めるディンクショットが打ちやすくなります。
相手がディンクショットを警戒し始めてポジションが上がると、スライスロブで頭上を抜きやすくなります。

まとめ:足元と頭上をまぜると効果があがる

男子ダブルスではスピードがないスライスロブだとスマッシュで打ち込まれてしまいます。
しかし、トップスピンロブだけではスピードが出てしまい、自分のミスが増えます。
スライスロブが打てないとディフェンスもできません。
スライスロブがあることでディンクショットが打てるスペースができます。
相手にリズムを掴ませない為にもスライスロブで頭上を抜くのは基本の戦術です。