ラットショットまとめ(フォアハンドサイドスピン)


この記事ではテニスのラットショットについて解説しています。
結論:サイドスピンでバウンドが低く曲がっていく
ラットショットとは主にサイドスピンで打つフォアハンドのことをいいます。
回転をかけることで軌道が安定して自分のミスを減らしながら、変化で相手のミスを誘うことができます。
ラットショットの名付け親
金子英樹プロ
1995年全日本テニス選手権優勝
ATPランキング最高200位
著書:テクニック・フィジカル・タクティカルをフルに使いこなす!TENNIS IQを鍛える本: 「認知・判断・行動」を繰り返しTENNIS IQを鍛える本
ラットショットはこんなショット
サイドスピンのショットのこと
トップスピンで打つ事が多いと思いますが、ラットショットを打つときはサイドスピンを使います。
クロスガットを使う

ラケットには縦と横のストリング(糸)がありますが、横、クロスのストリングを使います。
真ん中もしくは根元から先へ

上の図はラットショットを打っている人の視点です。
ラケットの根元の方から先の方へ向けて、もしくはラケットの真ん中から先の方へ向けてクロスストリングを使います。
肩の高さ又は腰の高さ

ネットの高さ以上の打点で打つことができます。
腰と肩の高さの2つの高さで打てるようにしましょう。
肩以上の高さになるとクロスストリングを使えないので、ボールが滑らずに弾んでしまいます。
ラットショットはどこに打つのが有効か

右利きの方がフォアハンドでラットショットを打つ場合、向かって右に曲がっていきます。
逆クロスかもしくはダウンザラインに打つと効果的です。
クロスにラットショットを打つと向かって右に曲がりますので、相手をコートの外に追い出すことができません。
クロスに打って相手を外に追い出したい場合は、トップスピンで打った方がいいですね。
ラットショットを使った戦術
トップスピンとラットショットを混ぜる

相手のバックハンドにトップスピンとラットショットを混ぜて打ちます。
- トップスピンは弾んで高い打点へ
- ラットショットは滑って低い打点へ
相手のバランスを崩すために球種を変えます。
ラインの近くにギリギリ打つ必要はありません。
コントロールできるコートの内側でいいです。
大事なことは球種を変えること。
サードサーブからラットショット

ワイドにスライスサーブを打ってオープンコートを作ります。
打点が腰以上の高さで打てるようでしたらラットショットを打ちます。
ここで注意!
エースを狙って速いラットショットは必要ありません。
ラットショットを打つことでボールは逃げていきますので、
結果的にエース!
くらいに考えておきましょう。
ここでトップスピンを打ってしまうとバウンスが弾みますので、相手はバックハンドでの返球が打ちやすくなります。
ダウンザラインからダウンザラインへ

- 自分バックハンドクロス
- 相手バックハンドダウンザライン
- 自分ラットショット
このシチュエーションだと相手はクロスに空いたオープンスペースをカバーしにいきますので、重心がフォアハンドの方へ寄ります。
そこをラットショットでダウンザラインへ打ちます。
ここでも相手の逆をついているので、速いショットは必要ありません。
ラットショットを打って仮に相手が反応して返球できたとしても、ラットショットを打つことで相手の返球のレベルを下げることができます。
まとめ:ラットショットは球種の1つ。球種は道具。道具は使い分ける!
トップスピン、スライス、ドロップ様々ある球種のうちの1つです。
知っていれば戦術の幅が広がります。
知らなければ対策を打つ前にやられてしまいます。
スプーンや箸、フォークなどの道具と同じです。
場面に応じて適切な道具を選択します。
試合でいきなり正しい選択をすることは難しいので、練習の中で「選択する練習」もしましょう。
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