Wilsonテニスラケットの表記の意味

基本はシリーズ名+ラケット面の大きさ+重さ

基本的にはラケットのシリーズ名+ラケット面の大きさ+重さで表されます。
いくつか例に見てみましょう。

例1:PRO STAFF 97

これを分解すると、
PRO STAFF-プロスタッフというラケットのシリーズの
97-ラケット面の大きさが97平方インチ
という意味になります。

例2:PRO STAFF 97L

これを分解すると、
PRO STAFF-プロスタッフというラケットのシリーズの
97-ラケット面の大きさが97平方インチ
L-ライト(軽いモデル)
という意味になります。
名前のつけ方として、プロ選手が使うモデルが基準になり、そこからどれくらい軽いかどうかという表記の仕方になっています。

上に上げたラケット名+ラケット面の大きさ+重さに加えて、ラケットの性能が追記されています。
これもいくつか例に上げてみましょう。

基本+性能

例3:PRO STAFF 97ULS

これを分解すると、
PRO STAFF-プロスタッフというラケットのシリーズの
97-ラケット面の大きさが97平方インチ
UL-ウルトラライト(とても軽いモデル)
S-スピン(回転をかけやすいモデル)
という意味になります。
テニスラケットのストリング(糸)の組み合わせの基準は縦が16本横が19本です。
そこから少なくなる(荒くなる)と回転がかかりやすくなります。
このラケットは縦が18横が16というパターンです。
※テニス通の人は16×19(じゅうろくじゅうきゅう)18×16(じゅうはちじゅうろく)と発音します。

例4:PRO STAFF 97L CV

これを分解すると、
PRO STAFF-プロスタッフというラケットのシリーズの
97-ラケット面の大きさが97平方インチ
L-ライト(軽いモデル)
CV-CounterVail(カウンターベール)
という意味になります。
このカウンターベールというのは振動吸収に優れている素材が使われており、そのコンセプトは、
振動吸収に優れている
⇨腕への負担が少なくなる
⇨腕への負担が少なくなれば体力が温存できる
⇨体力が温存できれば試合の後半になってもバテない
⇨結果試合後半になっても強力なショットを打つ体力が残っている
⇨試合を通してパワーアップできる！
というコンセプトで作られています。

基本+Version

例5:BLADE 100 V7.0

これを分解すると、
BLADE-ブレードというラケットのシリーズの
100-ラケット面の大きさが100平方インチ
v7.0-Version7.0(バージョン7)
という意味になります。
スマホのアプリでも更新するときにバージョンOOと、表記がありますね。
このラケットはBLADEというラケットの第７世代のバージョンということです。
以前のテニスラケットはデザインが様々あり、見た目だけでいつ頃のラケットかわかるのですが、近年Wilsonはデザインをシンプルに統一しており見た目だけではいつ頃のラケットなのかわかりません。

基本+限定モデル

例:6PRO STAFF RF97 AUTOGRAPH LAVER CUP

例えば私が今(2020年6月時点)で使用しているこのラケット
これの意味を分解していきましょう
PRO STAFF-プロスタッフというシリーズのラケット
RF-ロジャーフェデラーという選手のイニシャル
97-ラケット面の大きさが97平方インチ
AUTOGRAPH-英語で自署、サイン
LAVER CUP-LAVER CUPという大会で3日間だけ使用された限定モデル-
という意味です。
RFと表記されているものはテニス界の生きる伝説「Roger Federer」が自らデザインしたラケットになります。ロジャーフェデラーはシンプルなデザインを愛しており、Wilsonとの合作によりこのシンプルなデザインが実現しました。
全身真っ黒なテニスラケットが出てきたときは衝撃でしたね。

基本+色

例7:Pro Staff 97 Black in Black

Black in Black
Bold Edition
などはそのまま色を表しています。

基本+Tour

例:8ULTRA TOUR 95CV

テニスは世界を転戦してポイントを獲得し、選手のランキングがつきます。
男子ですとATP(Association of Tennis Professionals)
女子ですとWTA(Women’s Tennis Association)
他にもITF(International Tennis Federation)
これらを転戦して回ることをTourと言います。
このTourがラケット名に記載されているということは、同じラケットのシリーズでもより選手向けのラケットという意味ですね